60%が合格ライン
きんざいが運営する「FP技能検定」には学科試験と実技試験があり、両方をそれぞれ6割以上正答すると合格できます。
FP技能試験には1級、2級、3級がありますが、いずれも同じ構成となっています。
例えばFP2級なら、学科試験は60点満点であり、36点以上正答すると合格です。60%の正答率が合格ラインです。実技試験は50点満点で30点以上正答すると合格です。
実技試験も60%の正答率が合格ラインです。両方合格すると資格が取得できます。出題形式はマークシートあるいは四答択一、または記述式のいずれかとなります。
電卓を忘れずに
FP技能試験は電卓の持ち込みが可能です。細かい計算は電卓を使います。忘れてしまうと、当日会場では電卓を貸し出してくれないので注意しましょう。
前の日に持ち物チェックをするときに、電卓がカバンの中に入っていることを必ず確認することをおすすめします。
持ちこみ可能な電卓の種類は細かく指定されているので、詳しくは一般社団法人 金融財政事情研究会を参照してください。
実技試験は実際の場面を想定した問題が出題される
FPはお客さまのファイナンシャルプランを行うものです。このため、実技試験では実際のプランニング場面を想定した実際的な問題が出題されます。
例えばFP2級なら、個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務のいずれかの分野を選択して受験します。
それぞれの分野について、以下の技能を習得しているかどうかが問われます。
- 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
- 個人顧客のニーズ及び問題点の把握
- 問題の解決策の検討・分析
- 顧客の立場に立った相談
FP技能検定のAFP、CFPとの位置づけ
FPの資格にはきんざいのFP技能検定(1~3級)のほかに、日本FP協会のAFPまたはCFPがあります。
日本FP協会のAFPはFP2級、CFPはFP1級に相当します。両者は同等の資格であり、どちらかの資格を取得すれば、もうひとつの資格も同時に取得することが可能です。