FP1級の難易度

1級の合格率から難易度を見る

きんざいの実施しているFP技能検定のうち、FP1級は最高位資格です。当然ですが、FP技能検定のうちで難易度は一番高いです。合格率は平均して約10%です。FP2級の合格率は約40%ですが、1級の10%と2級の40%で30%難易度が高い、というように単純比較はできません。なぜなら、FP2級の数字は団体申し込みの受験者、つまり受験勉強をしない層も含まれているからです。FP2級受験者のうち、本気で受験勉強をしている人だけで算出すると、合格率はおよそ50~60%と言われています。これに対して、FP1級の受験者はほぼ全て、本気で受験勉強をしている人です。このことからFP1級の難易度の高さをお分かりいただけると思います。

FP1級の合格率の推移

合格率
2019年9月 93.0%
2019年1月 100.0%
2018年9月 71.3%

資格取得にかかる期間は3カ月~1年程度と言われています。このように幅が生じるのは、前提知識の有無が影響するためです。6分野全てに確かな前提知識があるのなら、3カ月での取得も可能です。しかしそうでない場合は、最高で1年はかかると思っておいたほうが良いでしょう。

FP1級の受験資格は学科試験、実技試験それぞれに複数定められています。いずれかの受験資格を学科試験、実技試験それぞれで満たしていないと、FP1級を受験し、資格取得することはできません。

FP1級学科試験の受験資格

  1. 2級技能検定合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
  2. FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
  3. 厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者

FP1級実技試験の受験資格

  1. 1級学科試験の合格者
  2. 「FP養成コース」修了者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
  3. 日本FP協会のCFP認定者
  4. 日本FP協会のCFP資格審査試験の合格者

FP1級はFPとして既に働いている人が、さらなるキャリアアップを目指して取得を目指す資格です。FP1級を持っていれば差別化になり、年収を上げやすくなります。

FP1級は自然と独学に?

FP1級は2級までと比べ試験がまず変則的です(FP協会には学科試験がありません)。
実技試験の合格率はきんざいでもかなりの高さですし、FP協会ともなると非常に高いですがこれはじゅうぶんな対策をしている受験者が多数集まっているためです。

決して、FP1級の実技試験の難易度が楽だという意味ではありません。
きんざいだけがやっている学科試験を見てもわかるとおり、FP1級の難易度がやたらに高く、合格することは至難の業です。

そんなFP1級に独学で受かる可能性ははたしてどうでしょうか? あるでしょうか? 

FP1級の場合、そもそもすぐに受けられるわけではありません。
2級等を取得している以上、すでに一定の知識を持っていないといけませんし、実際に働いた経験もないといけません。

1級の受験資格を得る段階でもう素人ではないわけです。
その上で独学するとなると、忙しい合間を縫って勉強することになりますから、相当入念な準備が必要になります。

ただし、独学してFP1級に受かる人たちが少ないとも言えません。実は、FP1級の場合、まず教えてくれる場所が多くありません(資格のスクールや通信講座でも、FP1級はあまり取り扱いません)。
そのため自然と独学になるパターンもかなりあるのです。

業務経験を生かして受験に挑む

総論を書きますと、FP1級は、実務を行う間にしっかりと日々の業務をこなし、その上で受験対策を行えば、独学での合格も射程圏内に入ります(テキスト等だけでは賄えない知識も多く、それらは実務で遭遇することも多いですね)。

できれば1年近い準備期間をかけたいところです。いずれにしても、FP1級やCFP資格は、FPとして働くことが必須となります。
未経験者はまず2級とAFPの取得を目指し、FPとして仕事をはじめてから1級の取得や独学を検討するとよいでしょう。