過去問で学習ポイントを探る!
DVD講義とテキストを使い、ある程度基礎知識が身に付けば、次に過去問を集中的に勉強していきます。
この過去問が合格できるかできないかの大きなウェートを占めますので、しっかり時間をかけて勉強してください。
ちなみに私は、過去問の勉強を3ヶ月ほど費やしました。
それでは、ここで、何故過去問が重要なのか説明していきたいと思います。
その答えは、毎年似たような問題が繰り返し出題されるので、学習ポイントを掴みやすくなるのです。
例えば、出題分野の頻度がわかるので、何処を重点的に勉強すればよいかわかりますし、出題レベルもわかるので、どこまで突っ込んで勉強するべきなのかもわかります。
要するに効果的な試験対策ができるということです。
しかし中には、今年はそうじゃないかも知れない、来年はまったく違った問題が出るかもしれないと不安に思う人もいるかも知れませんが、それはありえません。
何故なら、ファイナンシャルプランナーの試験範囲がいくら広いとは言え、出題範囲が決まっていて出せる問題も限られてきます。
その上、毎年似たような問題を出さないと合格者のレベルも一定に保つことはできません。
ですから、出題者は今年だけまったく違った問題を出すということはできなくなるのです。
基礎固めが合格への近道
但し、捨て問題というのが毎年何問か出題されると思います。
それは、過去何十年とさかのぼってもまったく出てこない問題です。
ですが、そういった問題は、わざと解けないように難しくしているので、飛ばしてもらっても構いません。たぶん講師でも解けないような問題です。
そうした捨て問題を落としたとしても、類似問題をしっかりと勉強しとけば合格できるように作られています。
2級FP技能士の試験は、6割取れれば合格です。
捨て問題が2割ほど出題されても残りの8割は、基礎知識と過去問をしっかりやれば解けるようにできています。
わからない問題が出たからといってそこに時間を書けるよりも、基礎問題に時間を使えば合格は十分可能です。
是非、そのことも忘れずにいて下さい。
FP3級は過去問を解くだけでも合格が狙えます
FP試験に限らず、どんな試験についても共通して言えるのが「過去問対策が重要」であることだと思います。
「過去問なんて、一度出た問題の集まりなんだから、やっても意味ないのでは?」とおっしゃる方が時々いるようですが、これは間違い。
各回で常に一定の知識レベルを計り、合格者を出さなければならない国家試験にはおいては、必ず“出題傾向”があります。
この傾向を読み解き、本試験で確実に狙われるポイントを対策段階でしっかり抑えておくことこそ、試験対策上最も重要であると言えます。
3級レベルは「出題に慣れること」である程度対応可能
FP試験における過去問は、もちろん3級から1級まで共通して優先して取り組むべき対策です。
しかしながら、どの程度取り組むか、そしてどう取り組むかは各級によって異なってきます。
FP3級の過去問対策のポイントは、概ね下記の通りです。
- FP試験の問題に慣れること
- 各範囲でどんな問題が出されているのかを把握すること
- 出題範囲をまんべんなく学ぶこと
これら3本柱に着目し、まずは「積極的に過去問に取り組んでいく姿勢」が重要であると言えます。
FP試験に初めて挑戦する、さほど知識のない受験生の場合、「まだまだ過去問なんて無理・・・」と問題演習をつい後回しにしがちですが、これではいけません。
あやふやな知識が過去問演習の中で固まっていくこともあり得ますから、新しい分野を学習したらこまめに問題を解いてみる癖をつけると良いでしょう。
FP試験に限らず、過去問演習というと一般的には「ただ解くだけではダメ」などと言われます。
ですが、FP3級レベルについては、取り組んでみるだけでも上記の3本柱を達成する上では十分に有意義です。
まずは「どんどんチャレンジしてみる」ことをモットーに、過去問に慣れ、実力アップに活かせるよう努めましょう!